鸕野讚良(うののさらら)皇女の卓越した能力と、自身の「嫉妬と羨望」が抱える深い闇★3


≪シェキナー白山菊理姫
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そして、さらに鸕野讚良(うののさらら)皇女を、「嫉妬と羨望」に駆り立てたのが、
額田王(ぬかたおうきみ)」の存在です。


鸕野讚良(うののさらら)皇女は、姉大田皇女とともに
天武天皇の妃として、嫁ぐのですが、
そこには、すでに額田王という大きな存在があったのです。


しかも、額田王は、のちに皇女の実父である天智天皇に請われて、
天武天皇から、兄天智天皇に譲り渡されるほどの、
美しさと才気に溢れた女性でした。


壬申の乱は、実は額田王を巡る、
天智天皇と、弟天武天皇の恋愛的な感情的な確執が
真の原因なのではないか?と噂されるほどなのです。


兄に譲り渡すことになっても、弟も、
なかなかその想いと執着を断ち切れなかったといわれています。


そして天智天皇は、自分の娘のなかでも
高貴な地位である二人の姉妹皇女(大田、鸕野)を、額田王との取引に
弟に与えたともいわれるのです。

天智は、強大な敵を自らの手で、次々と降ろす覇者ではあったが、
一方において、美しいものを愛し、
詩歌を異常なまでに好む繊細な詩人肌の人でもあった。


稀代の才媛、額田が目にとまらないはずはなかったが、
どうしたことか、不覚にも大海人に遅れをとった。
しかし、そうと気付いたとき、そのまま引き下がっている天智ではなかった。


その力と策略を以て、額田を大海人の手から奪取したのである。
それがいつのことであったかは判然しないが、
少なくとも、天武と額田の間の皇女、十市出生後と思われる。



吉野裕子持統天皇」)