「ラーマーヤナ」悲劇の王妃シータ妃と≪ネフェルティティ≫☆2


ラーマが、羅刹王ラ―ヴァナの一族に戦いをしかけて、間もなく、シータ妃が、逆に羅刹王ラ―ヴァナの奸計にあって、さらわれてしまう。

ついには、羅刹王ラ―ヴァナを滅ぼし、シータを取り戻すラーマであるのだけれど、それからが、真のシータ妃の苦しみの始まりとも云える。

ラーマが、シータ妃が、羅刹王ラ―ヴァナによって、汚されたのではないかと疑って、厭うようになるからです。
加えて、長い監禁の疲労によって、シータ妃も、美しくはあっても、やつれた容貌、疲れを隠せぬ痩せた身体に変容しています。

シータ妃に向かって、このような言葉を再会のときに浴びせるのです。


「’ラーヴァナの悪行は罰せられた。そなたのために、私は苦労して戦った。
けれども、そなたは長くラーヴァナの家で生活し、彼の膝の上に載せられて、彼から秋波を寄せられた。
そなたは、好きな処に行きなさい。
何処でも好きな処で暮らしなさいよ。’



シーター妃は、良人の思いもよらぬかかる無情の言葉を聞いて、驚きもし、怒りもして、湧き来る涙、せきもし得なかったが、やがてしずかに、しかし決然として、かく言った。



’ああ勇士さまよ、どうしてあなたさまは、普通の人が普通の人に話すような、あなたさまからとも思われませぬ、おききしにくい、荒いお言葉をお投げなされますの。
ああ、大きなお腕のお方さまよ、私はあなたさまがお考えになるような者ではござりませぬ。
私を信じてくださいませよ、私はあなたさまに、自分の性質を証として、そうお誓いいたしますの。

低級の女性の行為から、あなたさまは女性全体をお疑いあそばすのですよ、もしあなたさまが、私をお試しあそばしたならば、あなたさまのお疑いはお捨てにならねばなりませぬわ。
私の君さまよ、たとい私が他人の身体に触れましたところで、それは私の無力からで、わたしの意思ではござりませぬ。その事で非難されますのは、宿命そのものですわ。

全く私の主宰しえまする私の心は、すこしの揺るぎもなく、堅くあなたさまにおすがりしておりましたのですよ。
でも、私の主宰できませぬ私の身体については、無力ですから、私は、どうしようもないではござりませぬか。’」


続きます...。


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