1Q84 BOOK1の感想から☆

わたしは、村上春樹さんの小説は、「ノルウェイの森」と、「海辺のカフカ」と、「1Q84」しか、まだ読んでいないのですが、この3つが、村上春樹さんの小説の主幹をなしているという仮定の元に、感じていることですけど、書いてみますね♪(だっていずれもベストセラーなのですから、いわゆるにそういうことなのだと思うので。)
よって、全く主観的な感想です。


ノルウェイの森」は、まだ村上さんも答えが、出ていなくて、どういうことなのだろうか?という疑問形で終わっていたような記憶があります。でも、あれだけベストセラーになったということは、多くの人も、その疑問を持って一時取り組んでみたということなのでは?と思います。
そして、「海辺のカフカ」は、輪(運命のホイール)が、繋がるんだという視座を示して、そして、この「1Q84」では、繋げてくれるんじゃないかと、個人的には期待しました。まだ続編が続く感じですからね。



わたしは、村上春樹さんの小説は、ギリシャ悲劇のような、そしてシェイクスピアのような、「カタルシス」のために書かれているんだろうと感じるのですけど、もちろん小説って、みんなそのためにあるんでしょうけど、特別そう感じます。だから読まれるのでしょうけど。



実は、英文科だったので、汗、ジェイムス・ジョイスの「ユリシーズ」なんかで、文学の役割り、「カタルシス、うんぬんかんぬん」という授業は受けているんですけど、そのときは、まったくわかりませんでした。
けど、この仕事をするようになって「カタルシス(浄化)」という意味が、少しわかってきたような気がしています。


さて、それで、「1Q84」で、どの方面のカタルシスが、視座されているかというと、ずばり「宗教」なのだと思います。


あと、「暴力」についてまでが、BOOK1で扱われています。
この「暴力」が、宗教的というか、信念的不寛容さと結びつけられて、語られています。



宗教的暴力と、性的暴力と、ジェンダーの暴力と、その結果の怒り故の(復讐の)暴力です。


明るい内容とは、云いかねるのですか、それこそが、「カタルシス」になる由縁です。
はてなのリンクから引用すると、
アリストテレスは悲劇の目的をパトス(苦しみの感情)の浄化にあるとした。最も一般的な理解では、悲劇を見て涙をながしたり恐怖を味わったりすることで心の中のしこりを浄化するという意味。」


そして、次元を超える内容を組み入れることによって、輪を繋げてくれたら、これは、実は、一般のスピリチュアル読本を越える内容になるのだと思います。(ここが、一般の読者に受け入れられるかどうかの賭けの部分だと思いますが、ベストセラーになっているということは、ある意味大衆意識に作用が入るというのは、間違いないのでしょうね、たとえ非難されたとしても、ね?村上さん!)


この本が、ベストセラーなのか、今の日本って、すごいんだな〜(いろんな意味で)と思える内容でした。



ちなみに、こちらのワークで言えば、≪サロメ≫、≪アルテミス≫に見事に合致している内容です。聖域の侵害なり、偽りの霊性への傾倒など。



そして、クラス(階級)や権力も絡ませている感じでもあるので、≪パラス・アテナ≫も含んでいるかなと感じます☆


追記:
宗教というかスピリチュアルな内容では、ファンダメンタルなものと、レムリア的な内容のものが描かれているのですが、ふと日本では、なぜフィンドフォーンにならないのだろうと思いました。こんなこと感じるのはわたしだけでしょうか?ね、笑。
何かが違うのでしょうね〜、なんだろう?