空亡の意味5☆


ミカエルロータス(第二チャクラ開花)ワーク


空亡の期間は、自分から動きにくかったという部分もあったかもしれません。
自分で思うように身動き出来ない、相手のペースで進んでしまい、
それを改善することが叶わないという状況が多くあったように思います。


そういう時には、自我を抑えるしか術がないということです。
耐えることを学ぶ時でもあります。
でも、それによって、見えてくるものがあるし、
開かれてくるものもあるのです。


静かにしていることを学ぶときでもあります。

その人は、一面の雪景色、広々とした平地に立っています。
遠くに雪山の連なりが見えます。


その人は、細い、けれどもよく通る声で、
ゆったりとしたメロディの歌を歌いはじめます。


声は静謐な空気をわたっていき、遠い山の雪肌に届くのです。
そして、届いた証のように、
鳥が、雷鳥でしょうか、山の頂に現れ、その高みで、
旋回を始めるのです。


その人が歌うたび、
鳥は応えてやってくるのです。


この人は、このような、ほとんどテレパシーとしか言いようのない
コミュニケーションを知っている人だった。


この人の発する、それはそれは細く、小さな声は、
空気の汚れも、障害物も、距離の遠さも、
いかなるものも拒否して、静謐さの中をまっすぐに進んでいく。


雪山の上空で、鳥が、聞き届けたと、合図を送ってくれる。
思いを届けるとは、これほど静かなものだった。
そして、このように完結するものだった。



(「創造の海へ」香咲弥須子)



◆シャンティフレア 北鎌倉◆
http://shanti-flare.ocnk.net/