信徳(土性)

土性の気は、大地、地球が持つ引力、重力の自然現象を、
人の本能に置き換えて引力の本能とし、
人に注目されたいと欲する本能と古代人は考えました。
五行における土性は、引力の本能の象徴です。


引力の本能は周りの気を引きよせる気です。


人が引力の本能に翻弄されると、物や食べ物に執着し、
出しおしみと、人の恨み、怨念を引き寄せ、
因縁を集める気となります。


土性の気が不浄のままであると、執着が強くなり、
物事を正しく判断できなくなります。
人に注目されようと情に流され、人にだまされやすくなります。


有形の形ある世界の気を引き寄せる時、
物、財を集め、収集、蓄財、
あるいは、財の運用の気となります。


無形の形なき世界の気を引き寄せる時、
人気、愛情、魅力となります。
人の心を引き寄せるので、土性の引力は、魅力の本能です。


この土性の本能が浄化され、人の中で発動される時、信徳となります。


信徳は、他の仁徳、義徳、礼徳、智徳と違って、
土性の本能自体を人の中で浄化することはできません。


土性の浄化方法、信徳の発動は、
他の仁徳、義徳、礼徳、智徳が発動するようになることで、
信徳が備わるようになります。
あるいは、仁徳、義徳、礼徳、智徳が備わった行為が、信徳となります。


信徳は、正邪を正しく判断して邪気を淘汰する行動力の義徳と、
その為に、自分が生きる世界の摂理を正しく把握する智徳を持ち、
生ある魂達が安らかであるように守ってあげようとする仁徳をともない、
有形(現実)にも、無形(精神界、霊的世界)にも、
尊敬の念をともなって意思伝達をする行為の礼徳が実行できる徳が備わると、
信徳が発動されるようになります。


信徳は、周囲の浄化された気を引き寄せて周りから助けられるようになります。
困った時に救いの神が現れる徳の持ち主といわれます。


有形の世界では、信徳ある人のために周囲の人が動いてくれるようになります。
無形の世界では、信徳ある人を守護する霊的存在があります。


このような信徳が備わると、魂の次元上昇が生じます。


信徳は、周囲の気を集め、その気を上昇気流の如く上昇させることにあります。
周囲の人々を含めて、有形、無形にわたって浄化された気の世界へ導く存在、
それが、信徳ある行為となります。

これを算命学では霊等の上昇といいます。


霊等には次元があり、次元の上昇に応じて、
隆、参、伯、充、芬という、魂の位を表す名前があります。


(出典
http://3meigaku.com/modules/pico/index.php?content_id=81


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