日本人にとっての神と「祭祀」の根本☆

日本人にとっての「神」とは、
大自然であり、人智を超えた力だということである。


神と鬼は表裏一体で、むしろ実体は「祟り神」であり、
この荒ぶる存在をいかにして鎮めるか、
それが「祭祀の根本」であった。


そして、もうひとつ大切なことは、
祟る神をなだめすかして、うまく鎮めれば、
今度は豊穣をもたらす神に変化するという点である。


そして、神をおとなしくさせるための手段のひとつとして、
女性(巫女)が献上されたのだ。


祟る神の妻(巫女)は、神の子を身ごもり、生み落とす。
神の子は、神の分身として、神と同じ姿で人間界に舞いおりる。


こうして、祟る男神から、祟る男神の分身としての
末裔が繰り返し誕生する。


すなわち、氏族の祖神(もちろん原則的に、神は祟り神である)に対し、
末裔が定期的に様式的に反復して祭祀を執り行い、
その祭祀を怠らなければ、祟り神は守り神に変身しつづけるというのである。


(「神社が語る古代12氏族の正体」 関祐二)


◆シャンティフレア 北鎌倉◆
http://shanti-flare.ocnk.net/