男の人が、ちょっと危険な女の人に魅かれるわけ☆


女性性にも当然、光と闇の部分があると思うのですが、男の人が、ちょっと危険な女の人や、影のある女の人に魅かれるのは、なぜなのでしょうね。


でも、これは、あくまで、わたしの経験上の意見ですが、最終的に良好な関係性を保ってゆくためには、やはり女性の側でも、男性の側でも「誠実さ」が、不可欠なのではないかと思います。
刹那的な恋愛をしたいだけなら、話は別ですが。


サロメ≫のテーマであるような、幼い頃の性的な境界線の侵害や、虐待を受けた人たちというのは、決して少なくないと思います。

今生だけではないと経験の範囲を広げれば、戦争で人を殺したという経験をしたことがない人はいないだろうというのと同様に、性的に辛い経験したことがない人も、ほとんどいないのかもしれません。
ただ、それをどのように受けとめているかの「感受点」の違いだけなのかも。



「2次元ナディ」で触れていますが、2次元は、わたしたちの産道通過の経験が凝縮されている、わたしたちの潜在意識と深い関係があります。
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心理学者スタニスラフ・グロフは、この誕生時の潜在意識を顕在意識に登場させ解消しようとする試みが、暴力や戦争や、この世に地獄を表出する元になっている。
つまり、どんなに戦争が悲惨なもので、わたしたちを苦しめるものであったとしても、わたしたちがそれに対して完全な抑止力を持つに至れないのは、わたしたちの潜在意識にあるモデルケースのためだと指摘しています。



このように2次元は、「誕生と死」の体験に深い関係があります。
そして、性における絶頂体験は、「小さな死」であるといわれます。
また、特に、男性の側からすれば、女性との肉体的な密接な結び付きという点において、「誕生体験の再体験」にもなるもかもしれません。
「産道」に、「戻る」体験になりえるわけですから。
スタニスラフ・グロフの示す、「誕生時の潜在意識を顕在意識に登場させ解消しようとする試み」は、暴力と同様のレベルで、ダイレクトに性的な事項に係るのかもしれません。
だからこそ、「性」に関する問題が、わたしたちの最大の欲望のひとつに、数えられているのでしょう。
わたしたちの三大欲と言われているのは、「食欲」「性欲」「睡眠欲」でしたよね?


以上のことから考えて、男性が、少し危険な女性、性的に傷がある女性に、惹かれるのは、誕生時の潜在意識の怒りや痛みを解消しようという無意識の衝動の深さと関係しているのかもしれませんね。

そういう女性と結ばれて、乗り越えて、癒される「何か」があるのかもしれません。
もしも、それが「成功」すればの話ですが。


でも、大抵上手くゆかないですよね。
両者にとって、悲劇的な結果になることが、ほとんどです。
そういう男女関係で、ハッピーエンドになるって、あまり聞いたことありません。
それだけ、難しいことなのでしょうね。


さて、話を元に戻しますが、男性の多くが潜在的に≪サロメ≫的な経験をした悪女的な女性に魅かれるのは、こうした考察を元に考えても、ある部分で、理に適っているのかもしれません。

それでは、次に、≪サロメ≫的な傷を負っている女性からの立場で、考えてみたいと思います。


長くなったので、続きとして、次の記事で書きます。


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