シュタイナーのご意見
以下は、ルドルフ・シュタイナーが著作に記した彼の意見です。
これも、このタイミングで意味があるかと思うので、ご参照のために、書き出してみます。
良き人間としての安住の地を得たい。
そして、すべての人間を愛する思想を伝えたい。
そう思うことが、今大切なのではありません。
社会過程の中に生きて、
悪しき人類ととともに、悪しきその一員となることができるように、
自分の才能を発揮することができる、そのことが大切なのです。
悪しき存在であることが、いいことだからではなく、
克服されるべき社会秩序が、わたしたち一人一人に、
そのような生き方を強いているから、そのことが大切なのです。
自分は、どんなに善良な存在であることか
そんな幻想を抱いて生きようとしたり、
指をしゃぶって、綺麗にして、
他の人間などより、ずっと自分の方が清らかである
そう考えたりするのではなく、社会秩序のなかにあって、
幻想に耽らず、醒めていることが、今必要なのです。
なぜなら、幻想に耽ることが少なければ少ないほど、
社会有機体の健全化のために、働くことができるでしょうし、
こんにちの人びとを深く捉えて離さない睡眠状態から、
目覚めることもできるでしょうから。
わたしたちが「地上の天国」を顕現させようと意図することにおいて、とても重要な(醒めた)意見だなと、わたしは感じるのです。
あと、これもシュタイナーの言葉と云われています。
たぶん、上記の内容を包括する言葉だろうと感じます。
「残酷になる勇気を持たないものが、しばしば残酷な信念を信ずる。」