第11回リリースの感想です3

ヴィーナスファンデーションリリースの感想


家族、というテーマで、これはわたしにとっては痛い課題でもありました。

リリースのときは、安心のエネルギーがきて、気持ちがよいなと感じました。それで安心のなかで何かを出していったようでした。感情として感じてきたのは数日たってからのことでした。


家族のことはできれば、目をつぶって見なかったふりをしたいと思っていたのですが、とても苦しくなってコタツからでられなくなりました。コタツの中でおなかを暖めながら寝ていると安心するのですね。それで、数日間、コタツの生活をしていました。わたしはとても安心を求めていることに気づき、怖れがとても根深くあるのだとわかりました。コタツはもしかしたら子宮のぬくもりに通じるのかしら?


うたたねをしているときに夢をみました。母親にむかってものすごく怒っている自分がいました。これまでも、一生懸命アフォメーションをしたり、ゆるします、といい続けていたのですが、まだ残っていたのですね。それで、ほんとうに痛いし、苦しいしでうなりながら泣いていました。


わたしの母は、癇癪もちで、こどものころは母のことを鬼婆だとおもっていました。絵本の挿絵の鬼婆にそっくりだと思っていたのです。夢をみたあと、一生懸命こどものころのことを思いだそうとしたのですが、ほとんど記憶がないのです。それでも痛くて泣きながら夫に話しました。


母はわたしが助けを求めると「わたしのほうがもっと大変で辛い子ども時代だった」という応戦の仕方をしてきて、わたしの心を受け止めることも共感を示すこともしない人でした。早くに父親をなくしたせいか、いつも、わたしと父をとりあって競争心を娘のわたしに向けてきました。
わたしは母の嫉妬にいつも怯えていたように記憶しています。
命が縮みあがるほどの恐怖心を母に対してもっていました。


今ではわたしも母親になって子どもたちはとてもかわいいと思うのです。それで、母がなぜそれほどわたしに厳しく、怒ってばかりいたのかわかりません。押入れに閉じ込めたり。そんな恐怖がわいてきました。わたしは、いろいろな能力を高いレベルでもらっているのに、それが、恐怖に凝り固まって上手に表現して、社会に貢献する形で使えなくなっています。


「眠くなってしまうのは、死にたいと思っているからだよ」と夢うつつに聞きました。
ほんとうに、わたしはこの数年間、じぶんの命に対して前向きになれずにいました。それは、心から尊敬して信頼していた人から裏切られたということが数年前にあったからなのですが、だけど、その痛みのもとには幼少期の母との関係があるのだろうとは感じていました。幼少期に保護を必要としたときに保護を与えられずにきたように感じています。もちろん、この年まで生きているのでそんなことはなかったのでしょうけれど、心に愛の滋養が満たされていたという記憶がなく、いつも外の世界にその愛をもとめていました。それが、わたしを宗教の探求に向かわせました。


娘が幼稚園のころからウツ状態がひどく、娘のお友だちを呼んであげることもできずにいたのですが、ヴィーナスの次の日、小学校3年生になったいま、やっと初めて娘のためにクリスマスパーティーをひらき、お友だちを呼んであげることができました。その日、手際のわるいわたしのことを長男がたすけてくれて、お掃除やお料理の手伝いをしてくれました。妹とはいつもケンカしているのですが、いざというときに助けてくれてありがたいなと思いました。


今日、道の駅にお野菜を買いにいきました。そこに大きなつきたてのまだぬくぬくしたお餅があって娘がほしいというので買ったり、鉢植えの花を買ったりして、いっしょに大荷物を抱えて車まで行きました。そのときの娘の誇らしげな嬉しげな様子をみると、こういう何気ないことが娘にとっては嬉しいことなのだとわかりました。


子どもたちが大人になったときに、じぶんは暖かい家庭でそだった思ってくれたらいいなと心から思います。


ヴィーナスリリースで、なにか固かった冷たかったものが心の中で溶けてきているように感じます。年末年始、夫と子どもたちとたくさん、愛情の交流ができればと願っています。


ありがとうございました。