「月の女神学校」のシェア5&ヴィーナスリリースの感想です

2009年の前半は、こちらフレアさんのワークでお世話になりました。ヴィーナス・女神学校・ラブ&アバンダンス。


夏からの大きなエネルギーによって、ライフレビュー、人生の総決算、整理整頓をさせられて、取捨選択、大切のものだけが残っていっているような感触があります。


これまでの自分のあり方(自分でプログラムしていた様々な不自然な設定)を解除していく時間だったようで長い旅から帰還して、やっと、祖国日本に定住できたような・・・



私は子どものころから異国を転々とする生活でした。だから内側には、たくさんの自分がいて、日本仕様のわたし、A国仕様のわたし、B国仕様のわたし、などなどがまるで多重人格者のように存在していました。使う言語と、いっしょにいる人種によってひきだされてくるパーソナリティが違っていたのです。受容性が高いといえば言えるのですが、カメレオンのように色を変えることによって、環境の変化に必死に対応していた幼い自分(8歳で外国暮らし)がいたのです。この数ヶ月のワークを通じて、インナーチャイルドの辛かった声を聞き、母親として彼女の思いを受け止めました。(ひとり二役)
だいぶ癒されてきたように感じています。


今回、ラブ&アバンダンスは時間的な都合がつかず受けられなかったのですが、天はちゃんと、これまでの学びの総決算のような体験を現実面で見せてくれました。多様性の学びや、男性性と女性性のバランス、豊かさ。


台風の日に日本を出発して飛行機に乗り込みました。私は外国の大学に行っていたのですが、当時からのマレーシア人の友人の結婚式に参列するためです。ちなみに私が大学生だったのはすでに20年以上も前ですから、新婦も落ち着いた成熟をみせるステキな女性へと成長しているはずです。


西洋の国に留学したアジア人の女の子二人、異国でこれから人生の大チャレンジにlet’s go!という元気にあふれていたころの出会いです。元気だけで、お金はない、あるのは綱渡り的な無鉄砲さだけ、そんな懐かしい思い出とともに40代半ばで国際結婚を決意した友人のガッツと情熱を考えていました。友人は、またもや祖国を離れ、人種の違う韓国の男性との結婚を決意し、夫の国に住むことになります。夫となる人の国の言葉や、習慣をこれから学んでいくのです。40代半ばでそれは、なかなかガッツのいることだなと思うと同時に、自分の愛と情熱を貫いた彼女の決断を嬉しく、応援したいと思いました。
そんなことを思いながら機上で新聞に目を通していると、ベルサーチが日本を撤退して中国へ進出という記事があり、感慨深いものがありました。


私がかつて見た中国は共産主義で人民服と自転車集団、連結バスからあふれる人々という光景で、1979年のことですから30年前ですね、それが、今や、ベルサーチやその他の高級ブランドが一番の市場とみているのが中国だというのは興味深いものがあります。


その間、出会ってきた中国の人々はほんとうに必死に働いて生活を豊かにしようと努力をしている人々でしたし、外国にいても質素な姿でしたからベルサーチが店舗を中国に構えるということは、大きな物質的な豊かさの象徴のような気がしました。
私の生きてきた時間の中でも、これほどの変化を世界は見せていたのです。


今回結婚することになった友人はシンガポールアメリカ企業の大手でコンサルタントとして成功してリッチな時期を体験していました。私も英語ができたので帰国すると高給で外資に雇ってもらうことができて物質的な贅沢を楽しんだ時期がありました。


90年代、男性のように訓練された思考と行動で、自分たちをムチ打ちながら涙飲み込んで、男になろうとして、キャリアを積んでビジネスの中で成功しようと駆け上り、自分の成功を報酬金額で測ってきたけれど、再会した友人と私は、2009年の秋、紅葉の美しさで満たされて、これでいいね、これがいいね、とお互いが豊かに成長したことを歓びあえました。


二人とも40代も半ばになって、ブランドもキャリアも棄てて、静けさと平和の道、愛する人とシンプルだけど暖かい時間を選択するところに落ち着きました。


人とのご縁とは不思議なもので、彼女と会う場所がこれで4カ国目になります。関係を維持するの努力したこともないけれど、気づいてみれば20数年がたち、4つの国で、時間と空間を共有できたこともまた楽しいことでした。


結婚式では、チマチョゴリ、マレーシアの民族衣装、チャイナドレス、ドレス、きもの(私)など、それぞれの参列者が自国の文化に自信を持ちながら集い、心をひとつ、新たな門出の新郎新婦を祝福しました。とてもハートフルな暖かな結婚式であり、世界の平和が形になっていった瞬間のようにも感じました。


結婚式の夜、空を見上げると、大きな完璧な半円形のお月さま。陰陽のバランスがとれた・・・と感動しました。陰と陽のバランスは調和なのだそうです。