「理趣経」四段 (観照の法門) 観自在菩薩の巻


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理趣経
四段 (観照の法門) 観自在菩薩の巻


さらに、大日如来は、善悪が共にその本性において
平等にして清浄であることを示すために、
「ものすべて浄らかなり」という真理を自由に観る智慧を生み出す理趣(みち)を説かれた。
この境地は観自在菩薩の境地である。これは「四種の不染」の教えと呼ばれる。


この世間における一切の貪欲は清浄である。
何となれば、すべてのものの本性は清浄であって、
善や悪の貪欲などという区別は現象の上にあらわれたものに過ぎず、
決してその本質にまでさかのぼって汚すことができるものではない。


このように貪欲が清浄であるとすれば、
この貪欲の不足によって起こる瞋恚も痴愚も、
その心に根拠がなく、すべて清浄である
。(金剛法菩薩)


このように、貪欲も瞋恚も痴愚も、
この世のすべての垢(けがれ)が清浄であるがゆえに、
これらの垢から生じる一切の罪の業(おこない)も、
その本性は悪ではなく、極めて清浄である。
(金剛利菩薩)


また、この世における一切の構成要素も、
その本性は善悪の区別なく清浄であるから、
これらの構成要素が一時の存在を保つために、
仮に組み合わさったもので、すべての生き物は清浄である。(金剛因菩薩)


さらに、この世の中で働いている理性も、
宇宙の本性そのものであり、大日如来の最高智のあらわれなのだから、
とても浄らかで、現象の上の区別や表現で汚されるものではない。(金剛語菩薩)


このように、貪欲の本質が清浄であり、
諸々の貪欲から起こる瞋恚も痴愚も清浄であるならば、
これらの三毒から生じる悪業も、
本質は清浄であると観なければならない。


世界を構成する一切は清浄であり、それを自覚する智も清浄である。
この本質の清浄性を証明する四つの見方(四種の不染)を説き終わり、
大日如来は金剛手菩薩に呼びかけられた。


金剛手菩薩よ。今ここで私が説いてきた真理の理趣を、身に受持し、読んで唱え、
よく心の中に考えたならば、
たとえこの現実世界の中に生活し、
様々な欲望の中にあっても、
その本性までが汚染されることはない。

それはちょうど、濁った池の中に根を沈め、泥で自らを養いながら、
そこから咲きい出る白や赤の蓮華の花が、決して泥に汚されないのと同じである。


垢は美しいものにかぶさる仮染めの塵にみたてることができ、
その本来の清浄を観ぬく時には、無上正等覚(さとり)を証することであろう。


かくて、すべてのものの真実を観ぬくことが
まったく自由な観自在菩薩の姿をとられる大日如来は、
この「ものすべて浄らかなり」という真理の意味を、
より一層に明らかにしようと考えて、
顔を和らげ、微笑まれ、左手に持つ蓮華を、右手で開花させるような、
開敷蓮華の姿勢(泥中にあって清浄を保つ蓮華の法門)を示めされた。


そして、諸々の欲望がものの本性まで汚染できないことを観察し、
すべての生き物が汚されることがないという真理を一字で表わす
聖音「キリーク」を唱えたのであった。


出典http://www1.plala.or.jp/eiji/sub3.htm


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