神殿というのは☆




上の写真のローズドフランスは、「人の痛みや苦しみに対しての共感」。

下の写真のカシードラルは、それに対しての天へのとりなしを願う「神殿」。

のことです。



「シュメール文明の初期の数世紀間においては、
目に見えない世界と見える世界が一つの統一体として経験されていた。

しかし、目に見えない因果関係の次元は、
次々と人間が活動する世界とは切り離されていった。

そんなとき、ジグラッド(バビロンの塔)は、
地上と天界、目に見えるものと見えないものとを結びつける象徴的な手段であった。
その頂上は、二つの次元が交わる場所であり、そこで両者が再統合し、
その結果として生命を更新する生殖力を解き放つための聖婚が執り行われた。
それは、徐々にらせん状の、塔の形をしたジグラッドへと発展したが、
それでも尚、塔は、聖なる山として、女神の肉体の象徴であった。

ヒンドゥー教の神話体系にもあるように、
神殿は、天地が創造される以前から存在した原初の宇宙山を象徴していた。
神殿は、’山の家’とか’天地を繋ぐ絆’と呼ばれていた。
この絆は、「天界」と「大地」を結びつけ、その結果ジグラッドは、
一種のヤコブの梯子のようなものと考えられた。

新石器時代には、塚や山が女神のシンボルであり、
青銅器時代は、神殿の聖域であれ、城壁に囲まれた都市や庭園であれ、
神聖な囲い地も女神のシンボルであった。
神殿の地下にある中空の聖所は、「冥界(2次元)」であり、
女神の子宮を象徴していた
。」
(世界女神大全)