金星と火星のスクエア


天秤座太陽が、いろいろなことになんとかバランスを保って、平静に歩もうと頑張っているところに、蠍座金星と獅子座火星が、スクエアーで、さらにプレッシャーをかけている状況になってきています、汗。
これから、少しの間、より慎重さが鍵になってくるかもしれません。
が、抑圧するのも、違う感じです。



金星

蠍座21度 自らの良心に従い、兵士が規律に抵抗する

蠍座の受容性が発達した周期が終わると、いまさらながらのように、こんどは反対の資質が目覚める。
これは反抗心とか、社会的な暮らしのなかでは満足できない荒々しい感情や衝動が吹き出してくる度数だ。
規律に従わなくなるのは、規律のなかでは満足できない衝動が自らのなかにあることをはっきり認めてしまうためだ。
社会や環境は、個人に対して強い支配力をもっているので、個人が自分の意志を主張することで、社会が折れることはありえない。
困った事態になるかもしれない。
だが、それを受けとめる決意がすでに存在する。
たとえ不利になっても、自分の意志と主張を明確に表明する。
環境にそまらないこと。
団体生活には不向きな面があるのはいうまでもない。


蠍座22度 鴨を打つハンター

人のなかに残る本能的な攻撃性を、社会があるシステムを設けて、そのエネルギーを吸収してしまう。
ハンターというシンボルは、社会のなかでゲーム的にこうした本能のはけ口が用意されている図だ。
その意味では、風俗営業なども、この度数の分類に入るだろうと思う。
21度で社会は、個人の欲求を許容しなかったが、ここでは逆転して、それを歓迎する。
すべての人が離反してしまわないように、個人の衝動を吸収する方法を考案してしまうのだ。
攻撃性を儀式化することで、それを洗練させる。
個人的な趣味を主張することを社会がニーズとして受けつける。
わがままが通る。
そして社会はむしろそれを流行化してしまう。
この度数を持つ人は、たとえば代替行為として、暴力小説を書くことで、その衝動を商品化してしまうように、ゲーム的な面で欲求を満足させる生き方を見つけ出すべきだ。


蠍座23度 ウサギが自然霊に変態する

攻撃的でワイルドな、生命の衝動は、その表現のはけ口を見い出すと、何度も何度もその機会を利用し解放されていく。
同時に、この行為の反復のなかで、個人の荒々しい衝動は、しだいに高度なレベルに昇華しようとしている。
動物的な本能が昇華するには、抑圧せず、21度からの流れのように、はっきりと認知することが前提だ。
抑圧し、自分でもその存在を忘れてしまうと、ここに解決の手段はない。
ウサギは多産の印、その意味で性的生殖衝動を暗示していて、これが自然霊という、不可視の原理に姿を変えていく。
荒々しいエネルギーが変容してより建設的な繊細なものに変わる。
この度数を持つ人は、エネルギーがありあまっている人で、力を、たんなる発散としてではなく、昇華させなくてはならない。
粗雑なものを繊細な高度なエネルギーに変えるための自己訓練が必要だ。


No. 47/72区分(蠍座21度〜25度)「反逆」荒々しい衝動をどう処理するか

心のなかに渦巻く、荒々しいエネルギーを実生活のなかでどうやって生かすか。
異質なものを、これまでの生活のなかに取り入れる工夫



火星

獅子座21度 興奮した鶏が、ふらふらと羽をばたつかせて飛ぼうとしている

鶏は鳥という霊性を暗示するシンボルのなかでも日常的に飼いならされた霊性を暗示するので、純粋な霊性とは異なる。
それで、しばしばオカルト的、実用的な力をもった、つまり超能力とか、また人を驚かせるような心霊的な事柄を暗示している。
プードゥー教では、鶏をいけにえに使うが、そのイメージはこの度数に近い。
呪術など、濃密な気の力が充満した世界。
準備なしで早急に、オカルト的な事象を扱おうとする態度。
これが心理的な混乱を引き起こしてしまう。
19度の趣味的な没入がやがてこのサイキックな力の発見へと推移してきたので、この度数では、まだ心霊的な諸力については、あまりなれていない人をあらわしている。
ヒステリックに興奮するサイキックな力は、また性的な興奮もあらわすことがある。
日常的な欲求の満足に、オカルト的な力を使おうとする野心からくる、種々のトラブル、エゴと霊的な力が結びついたときの混乱。



獅子座22度 自分の使命を果たす伝書鳩

中毒した鶏と対照的に、訓練され間違いのない伝書鳩が、メッセージをもち運ぶ。
もちろん霊を意味する鳥が運ぶ言葉は、霊的な使命などをあらわしていて、ここでは個人的な動機で追求したオカルト的体験への反省もかねて、もっと建設的な事柄に奉仕する、という姿勢を意味している。
誰かの役に立つ奉仕をする、というはたらきをすることで初めて使命や意味が判明する。
高度なエネルギーが解放される。
それは明確な目的をもっている。
20度は、サイキックな力を呼び出すことだった。
21度は呼び出された力が、われわれの日常的な心に恐怖心を生み出した。
それは22度で目的あるものに使用される、という決着を迎える。
ここで心霊的な諸力は、安定したはたらきにむかうといえるだろう。



獅子座23度 サーカスで、裸馬の乗り手が自分の危険な技術を披露する

人の潜在下に蓄えられている大きな粗野なリピドーを、勇気あるものがコントロールする技術を身につけ、コントロールできることを多くの人に披露することで、感銘を与える。
なんらかの実際的な偉業をなしとげる度数、といわれているが、主にここでは、ショーマンとしてふるまう傾向があるので、つねに誰かが彼の業を見ていなくてはならない。
日常を超えた力と心を人々のなかに巻き起こす。全体に、有名な神秘主義者は、この獅子の20度から26度くらいまでの帯域になんらかの惑星をもっていることが多い。
この帯域はオカルティズムの代表的な資質に関係するのだろう。



No. 29/72区分(獅子座21度〜25度)「オカルト」 サイキックエネルギー扱い方

現実は精神力により変えることができる、という確信を要求する。
結果的にしばしばオカルト的な力にも関心を見いだす。
創造的な新しい意思が、外界をどのくらい変革していくかに関心が焦点化する。