5月21日の冥王星と天王星のスクエアマックス


5月21日の天王星冥王星のスクエアマックスは、牡羊座山羊座、それぞれで11度です。
プラス1度のサビアンと両方、今から見ておきましょう!
テーマの準備の備えになれば幸いです。



牡羊座 11度 国家の支配者

10度までで個人的な生き方を発達させた人間は、この度数からは社会的、集合的、制度的な圧力に対してかかわるようになる。
子供が学校に行くようになって、はじめて集団のなかでの人の在り方に気がつくように、ここではじめて集団性と個人の在り方の摩擦を感じる。
とくに人をまとめ、力のある人間を中心にして集団が統率されていく現実、政治的な力に巻き込まれ、人を支配したり、支配されたりの関係に入る。
権力への関心。
ただし、牡羊座のこの度数は、まだ自我が明確に形成されておらず、ヨガでいうブラフマンなどの、マクロな宇宙的勢力との関係が切れない段階なので、この権力意欲が幼児的な衝動で発揮される場合もあれば、たとえば神道的な伝統に立って、神々という高度な力と合体した形で、権力的な立場に立つ、という特殊な意味も出る場合があるようだ。
単純な権力衝動なのだが、単純すぎて、むしろ常識ではうかがい知れないものがある。


牡羊座 12度 野ガモの三角形型飛行

野ガモはルディアによると、インドではハムサと呼ばれる神秘的な鳥で、魂の超越性の象徴。
誰に命令されることもなく、宇宙的な磁力をキャッチして、きれいなVの字形の集団飛行をする。
11度の国家、政治的な力に対する反動として、宇宙的な秩序にしたがった自然な生き方を指向するのがこの度数。
現代的にいうと、UFOの飛行を見て、宇宙的な原理にあこがれるようになった姿だ。
11度の政治的な力とは反対の、自然界の法則で集団が統率されていく姿を夢見るため、これは非現実な夢であることも多い。
5度や6度の個人的な理想ビジョンではなく、ここでは集団や人類全体を組織化するために、宇宙法則や抽象的な理念が軸となるべきだ、という考えなので、実現されれば、非常にすばらしいものであろう。


No. 3/72区分(牡羊座11度〜15度)「支配」 現実に人を動かしている原理について学習する

人との関係は、支配する・されるという関係のなかで、把握される。
理解や共感によってでなく、支配・被支配の関係のなかで、他者との逃れられないくらいの深い絆が生まれることを直感する。



山羊座 11度 私有地にいる、高麗キジの大群

特別な資質を隠しもった野生状態にある種を、特別な関心をもって育て洗練化させる。
生命の進化の方向性はつねに洗練の方向にむかっているが、ここでは特殊な可能性を、さほど人目に触れない限られた場で、追求していくことをあらわしている。
貴族的な資質も暗示。この度数を持つ人を見ると、ある団体なり、組織に参加して、そのなかで、集中的に自分の能力を発達させる傾向がある。
あまりにも一般的な環境では、知性の進化は遅くなる。
それよりも、閉じた空間で、テーマを先鋭的に追求したほうがよい成果が得られるという考え方だ。
余分なものを捨てて、素材のエッセンスだけを取り上げ、よりよい成果を期待するので、たとえば、よい血統だけを育てるという教育などにかかわるケースもある。


山羊座 12度 自然科学についての図解された講義が、ほとんど知られていない生命の側面を明らかにする

一般に知られていない特殊な科学的な知識、あるいは秘教的な知恵を追求する行為は、知性における貴族的なあり方だ。
一般にはなじみのない専門的な知識を追求したり、自然界に対する深遠な知識を獲得すること。
もちろん11度の影響の後なので、その研究などに専念できそうな環境に恵まれ、ある保護された状況のなかで研究をつづけることができる。
基本的にこの度数の持ち主は、科学的な研究にむいている。
対向にあるのは蟹座の12度で、これは権威や、使い古された常識的な価値づけに依存せず、普通の人がなかなか気がつかない日常のなかに隠れた真実の価値を追求する意味。
この関連で、山羊座12度は、普通だと軽視し、見過ごしがちな事柄のなかに、生命の偉大な神秘があることを発見する、という、鋭い注意力をも象徴しているのだ。
「ほとんど知られていない」という象徴の意味は、ここにある。


No. 57/72区分(山羊座11度〜15度)「選別」選ばれた人の貴族的な活動

選ばれた優れた人々を集めた組織への関与を暗示。
不特定多数の人々の共同では決してなし得ないことを達成しようとする選民思想