チョコレートドーナツ★


お正月休み中に「チョコレートドーナツ」という映画をDVDで見ました。
見た方いらっしゃいますか?


1970年代のお話しで、ゲイのカップルが、
麻薬中毒の母親から、ダウン症の男の子を保護するお話しです。


保護しているうちに、このダウン症の男の子マルコに
深い愛情を感じるようになり、
このゲイのカップルが、なんとか養子として引き取れないかと
奮闘するお話しです。
結末は、見てもらって、と思いますが、
この映画を見ていて、母性というのは、母親の専売特許でも、
女性の専売特許でもないな〜と、改めて感じました。


このゲイのカップルが、マルコを慈しむシーンは、
本当に愛情に満ちていて、もちろん物語としてのおとぎ話なのかもしれない
(現実には、もっと困難がある)とは思っても、
それでも二人の男性が、母性に満ち満ちていて、
ああ、母性とは、子供を愛おしく養育するということは、
こういうエネルギーなんだな〜と、涙が出てしまいます。


しかも、血の繋がりがあるわけではないのです。
しかも、ゲイのカップルです。


このマルコの好物が、「チョコレートドーナツ」で、
ゲイのカップルの一人が、そんなものは、食事ではないし、
身体に悪いわ!というのですが、
もう一人ほうが、
「いつもじゃないんだし、いいじゃないか」
と言って、夕食にチョコレートドーナツを出してあげて、
おいしいそうにマルコがほおばるシーンが一番好きです。


結局、血の繋がった母親が、マルコとゲイのカップルを
窮地に追いやってしまうのですが、
血の繋がりによらず、しかも女性でない、男性のカップルが
マルコをまず、思い遣るシーンは、
なんというか、新しい親子関係の可能性を、
わたしに示唆してくれました。


お薦めの映画です。
機会があったら、母性の癒しのために
ぜひ、ご覧ください。