23度を経ての、乙女座24度、25度でテーマの完結まで。

No. 35/72区分(乙女座21度〜25度)「達成」 実務的な能力の頂点的な発達

人と協調することで、より高い目標に到達する。卓越した能力と責任感に基づいた、職業的な有能さを示す


乙女座 23度ライオン使いが、自分の技術と気骨を示す

真の優れた人は、最後に残ったプライドをこの度数で乗り越えなくてはならない。
ライオンは誇りのある生命エネルギーであり、それは22度の王の属性。
個人はステイタスからくる誇りにそこなわれないようにしなくてはならない。
この場合、シンボルから想像されるような、自己の動物的な資質やそれに対する恐怖を乗り越える訓練をする、という意味よりも、もう少し高度な発達段階だ。
一番大切にし、よりどころにしていた価値をどう犠牲にするか。
どう超越するか。
もっとも優れたアイデンティティを形成していたものを、捨てる。
捨てることで自由になる。
進行法でこの度数があらわれた場合、自尊心を捨てさせられる体験をすることが多いようだ


乙女座 24度メリーさんと、メリーさんの子羊

個人の卓越性に対する依存心を捨てて、その先にむかうとき、幼児のような心がもどってくる。
この度数を持つ者は、かつて王家というステイタス、そしてそれの誇りを制御するという主題に取り組んだ。
すべてを捨てたあとは、なにもない素朴は少女のような、そして子ヒツジのような精神にもどることを暗示する。
人間に共通した純朴さ、子供らしさを取りもどす。
これは未熟な幼児性ではなく、意識的に獲得された子供らしさである。
無垢の姿勢でのみ、霊的な力に関与できる、という意味もあり、またこれ以後の度数の進化に必要な身軽さ、スピーディで透明な感受性が要求されている。
この度数を持つ人は子供のような単純さでものごとを考えるので、複雑さにごまかされない目をもっている。



乙女座 25度公的な建物の前に掲げられた半旗

仕事を責任をもって果たすことのできた人は、そろそろ乙女座のサイクルを終わるにあたって、さらに高度な精神的な道に入る準備をする。
世俗的な意味での職業経歴は、この度数でほぼ終了し、彼は自由な身にならなければならない。
だが、たとえばこの人がいなくなっても、会社が傾かないように後継者を育てたり、今後の収入面を維持できるような準備をしたり、残務整理的なことに気を配らねばならない。
より高度な世界に赴くために、経歴を完成させること。
半旗というのは、弔意を示すので、社会的な経歴から、この人が手を引くこと、すなわち職業人としては死ぬことを意味している。
かといって、いきなり手を引くのではなく、いままでの水準を落とさないようにして去る、という工夫に力を使わねばならない。